CTCの材料設計シミュレーションツールとして、多くの方々にご利用いただいている熱力学計算ソフトウェアThermo-Calcを紹介いたします。
Thermo-Calc Software
Thermo-Calc Softwareは、多元系の各種金属材料における熱力学平衡計算をはじめ、拡散律速計算や析出粒成長計算への拡張や、フェーズフィールド法を用いたミクロ組織解析ソフトウェアとの連成による材料組織成長予測に至るまで、材料開発・プロセス設計に欠かせないソフトウェアです。大学等研究機関はもちろん、素材メーカ、輸送機器メーカといった民間企業様でも、金属材料の研究開発に係るエンドユーザ様に広く使われています。
ヨーロッパで推し進められるIndustry4.0に代表されるように、産業システムのデジタル化に伴い、材料開発にはますます有効的・効率的な設計手法が求められています。
Thermo-Calcが提供するデータベースおよびソフトウェアは、CALPHAD法を主体とし、材料設計の基本となるプロセス-材料組織-材料特性-材料性能の関連性を見出すことができます。熱伝導や電気伝導・粘性・表面張力といった材料特性を評価する計算機能も次々と追加され、材料設計の中心的かつ基本的な役割を果たすソフトウェアとして存在感を増しています。
ソフトウェア情報
★ 熱力学計算ソフトウェアThermo-Calc
アルミニウムや銅、チタン、マグネシウム、貴金属などの数十種類の合金用データベースとの組み合わせで、多元系合金の状態図などの熱力学的な各種計算を行うソフトウェです。Pythonモジュールによりマテリアルズ・インフォマティクス/機械学習への援用も可能です。
http://www.engineering-eye.com/THERMOCALC/
■ 析出成長予測モジュールTC-PRISMA
https://www.engineering-eye.com/TC-PRISMA/
■ 拡散律速型変態計算モジュール DICTRA
https://www.engineering-eye.com/DICTRA/
■ 合金組織形成計算ソフトウェアMICRESS
http://www.engineering-eye.com/MICRESS/
Thermo-Calcカンファレンス2021(オンライン)
〇概要:今年度も「統合型熱力学計算ソフトウェアThermo-Calcカンファレンス」を開催する運びとなりました。
完全オンライン開催となり、鉄鋼材料、アルミ合金に関連したユーザー様のご講演、開発元からの最新情報やグローバルでのソフトウェア活用例、CTCからはカーボンニュートラルでの水素利用時に課題となる「水素脆化」やマテリアルズ・インフォマティクスに向けた「Pythonインターフェースによる機械学習」、近年お問い合わせの多い「浸炭・窒化」への計算ソリューションを提供いたします。
Thermo-Calcユーザー様をはじめ、材料設計・材料開発に携わられている多くの皆様にとって、本カンファレンスが少しでもお役に立てれば幸いです。本カンファレンスは、ユーザーでないお客様もご参加いただけますので奮ってご参加ください。
〇日程:2021年12月17日(金)13:00~17:00
〇申込:
https://ctc-g.zoom.us/webinar/register/WN_nf1ryVlNRIaU1q5xNDeMMQ
■その他セミナー情報
https://www.engineering-eye.com/seminar/thermocalc.html
2021年11月13日(土) 、14日(日)両日
11:00〜13:00