第141回秋期大会の実行委員長を仰せつかりました山梨大学の中山と申します。講演大会の開催にあたり、ひと言ご挨拶させていただきます。
当該講演大会は、本年で創立70周年をむかえる本学会における記念イベントのひとつに位置付けられておりましたが、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ５月の理事会においてオンライン開催と決定されました。「創立70周年記念」の冠を付す形での位置付けに変更はありませんが、開催内容が簡素化されたことをご容赦いただければ幸甚です。当初予定では、軽金属学会としては初めての山梨開催となり、甲府の地に足をお運びいただく中で、四方を山々に囲まれた自然環境、桃や葡萄をはじめとするフルーツ、さらには国内生産量第１位を誇るワインなどをご堪能いただく中で、会員相互の親睦を深めていただきたいと考えておりましたが、残念でなりません。コロナ禍が過ぎ去ったあるいはコロナとの共存が平時となった際には、改めて山梨の地にお迎えしたいと考えておりますので、それまで楽しみにお待ちいただければと存じます。 講演大会は３期連続のオンライン開催となりますが、ポスターを含んだ講演発表数の推移を見ますと、第139回が205件、第140回が182件、そして今回の第141回が204件であり、コロナ前の講演発表数（200−240件）と比較しても概ね同等であることから、引き続き研究成果を発表する場としてご利用いただいていることに心から厚く御礼申し上げます。他方、対面で膝を交え研究や学術に関する深い意見交換を心ゆくまで、ならびに近況や雑談を交えつつ気軽な会話を楽しみながら懇親を深めていただく現地開催の重要性は言うまでもなく、また会員の皆さまからも沢山のご要望をいただいております。ワクチン接種率の着実な増加、重症化を抑制する点滴タイプの治療、さらには経口タイプの創薬開発など、明るい情報も散見されるようになりました。コロナ禍を通じて獲得したオンラインの利便性を一部に残しつつも、早期に対面での講演大会が開催できることを願って止みません。今暫くの辛抱とも思われますので、会員の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をお願い申し上げます。
最後に、オンライン開催にもかかわらず沢山の講演発表をお申し込みいただいた会員の皆さま、講演大会の準備や運営を主体的に担っていただきました大会運営委員会ならびに事務局に衷心より厚く御礼申し上げます。